「富士南」とは、かつて田園地帯だったこの辺りでは、富士山が素晴らしく良く見えたので、富士山へ向けて家を立てる人が多かったことから、その方向を南とし、「富士南」と呼んだそうです。 屋根は十四寸勾配の切妻、その大屋根を二つ、合掌形式と心柱形式で配しています。水平方向の奥行きのある伸びやかさと、垂直方向のダイナミックな広がり、それに真壁造りの柱がリズムを与えていきます。まさに百年持つ家と言えるでしょう。
© Photo by Koji Horiuchi